LivePortrait デモの手順(Mac版)
概要
この記事では、MacにAnacondaをインストールし、LivePortraitをセットアップする手順を紹介します。Anacondaを使うことで、Pythonの仮想環境を簡単に管理できます。LivePortraitは、特にApple Silicon(M1/M2)チップ搭載のMacで動作します。
ステップ1:Anacondaのインストール
まず、Homebrewを使ってAnacondaをインストールします。
brew install anaconda
次に、zshまたはbashシェルの初期化を行います。使用するシェルに応じて以下のコマンドを実行してください。
zshの場合:
conda init zsh
bashの場合:
conda init bash
ステップ2:LivePortraitのセットアップ
- LivePortrait用の仮想環境をPython 3.9で作成します。エラーが発生する場合は、conda-forgeチャンネルを使用します。
conda create -n LivePortrait python==3.9
エラーが発生した場合:
conda create -n LivePortrait python==3.9 -c conda-forge
- 仮想環境をアクティブにします。
conda activate LivePortrait
ステップ3:必要なパッケージのインストール
Apple Silicon搭載のmacOSで必要なパッケージをインストールします。
pip install -r requirements_macOS.txt
依存関係のエラーが発生する場合は、onnxruntime-silicon
を個別にインストールし、そのバージョンでrequirementsファイルを書き換えます。
pip install onnxruntime-silicon
vim requirements_macOS.txt # 必要に応じて編集
pip install -r requirements_macOS.txt
ステップ4:Git LFSのインストール
Git LFS(Large File Storage)をインストールします。これにより、大きなファイルを扱いやすくなります。
公式サイト: https://git-lfs.com/
brew install git-lfs
ステップ5:Fast Hands-on
以下のコマンドを実行して、LivePortraitを実行します。 (コメントを読むと NVIDIA GPU 詰んだマシンが欲しくなる...)
# For macOS with Apple Silicon, Intel not supported, this maybe 20x slower than RTX 4090
PYTORCH_ENABLE_MPS_FALLBACK=1 python inference.py
この時点でFFmpegがインストールされていない場合、エラーが発生します。
ステップ6:FFmpegのインストール
FFmpegをインストールします。
brew install ffmpeg
再度、実行します。
python inference.py -s assets/examples/source/s9.jpg -d assets/examples/driving/d0.mp4
以上で成功です。
この手順に従えば、Mac上でLivePortraitをスムーズに試すことができるはず!